7 Genarations walk

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セブン ジェネレーション ウォーク 趣意書

The purpose of 7 generations walk
〜持続可能な社会を目指して〜

セブンジェネレーションズウォーク発起人 山田俊尚

 地球温暖化・開発による自然への弊害・放射能汚染を始めとする環境問題。飲み水や食品の安全。戦争の絶えない国際社会。

  私達や私達の子供達の命を、将来おびやかすだろうと思われる問題を、少し考えただけでもすぐにこれくらいは思いつきます。考えれば考えるほど、悩みが増すばかりで、解決策は、ちっぽけな私には少しも思いつきませんでした。未来に希望なんか持てない。だから、日本では年間三万人以上が自殺し、少子化が進んでいるのでしょう。今の方向性のまま進んでいったら、人類は滅びるだろうと実感します。

 

 しかし、今、私は確信的な希望を持っています。それは、アメリカンインディアンムーブメントのリーダー、デニス・バンク師が牽引するアメリカ大陸横断の平和行進「ロンゲスト・ウォーク2」と、憲法9条に代表される平和憲法の意味を確認しアピールする為に行われた、広島から幕張までの平和行進「9条ピースウォーク」に2008年に参加した経験が大きな自信となっているからです。

 

このようなウォークに参加して一番強く感じたことは、「歩く」という行為そのものから学び、感じることが多くあるということです。

 

 本来、人間自身のみの力で移動できる速度はこの歩くという速度です。車や電車、飛行機などは確かに便利なものですが、早すぎて見落としてしまうことも多くあります。道端に咲いている花、さわやかな風、美しい町並み、豊かな山や川などの自然、人との出会いなどなど本当に美しいものを見過ごしてしまいます。また、汚染された空気、ゴミだらけの道、開発された自然などの現実も見落とします。この「見落とす」ということが重なって、現実を見失ってしまったり、自分自身を誤解し人間を尊大にしたり、平気で自然を壊してしまう、というような現代社会問題の原因を作っていると思うのです。

  車は確かに便利なものです。しかし、私達と自然の間に壁を作ってしまうことも確かです。人間は空気を吸い、水を飲み、大地の恵をいただいて生きている以上、自然の一部であることはまぎれのない事実です。しかし、以外にもこのことを忘れてしまっていて、自分が自然の一部であることを実感できることが極端に少なくなりました。このことが、多くの現代人の心が病んでいて、未来の希望を見出せない一つの大きな原因なのではないでしょうか。

 

 しかし、この「歩く」という行為は、自然と自分との壁をなくします。「自然の一部である自分」ということを前提に歩き過ごしていく時間の中で、見落としてしまっていたことに再び気付き、自然と共に生きなければならない未来への確かな価値観と希望を見出せると思っています。この「歩く」というシンプルな行為そのものの中に、多くの気付きと学びがあるのです。この「学び」を共有し、皆様にお伝えし、「持続可能な未来への価値観」を見出し、広めていこうというのがこのセブンジェネレーションズウォークの主な目的です。

 

 私がロンゲストウォークや9条ピースウォークを歩いている間に自分に問いていたことがあります。

@今、あなたは本当に幸せですか?

A子供達の底抜けな希望を持った笑顔を、未来もずっと見ることができると思いますか?

B私達は今、物質至上主義に毒されているのではないでしょうか?

C人間と地球の生命について、もう一度考え直すべきなのではないでしょうか?

 

 そして私はそれぞれの問いに、このような答えを自分自身で発見しました。

@私は今幸せと感じることが出来ます。それは、自分で自分自身の幸せを感じる感覚を取り戻したからです。物を沢山持っているからではありません。

A私は子供達の笑顔を見続けられると思っています。それは、歩いている時に見た、夜明けの太陽の光に照らされて自分も子供のように笑えたからです。夜明けの太陽をいつまでも感じることさえできれば、子供も大人も皆、希望をまた持てると思うからです。太陽は食物を作り、私達の心もずっと照らしてくれるでしょう。

Bもはや、物質至上主義にも毒されてはいません。それは、自分自身の心と身体の強さと弱さを知ったからです。現代文明に頼らなくても、車が無くても、ガソリンが無くても、私達は歩いて何処までもいけることも体験しました。しかも、歩いて目的地に到着したときは、本当に心から感動しました。今まで感じたことの無い深い感動でした。一緒に歩いた仲間たちとも、深く判りあい、お互い同士を必要とし尊重する本当の人間関係を結べました。そして、歩く間に、多くを学び、自分を高められました。今まで、断ち切られていた自然との関係を取り戻し、生きることに必要なことに気付き、また、不必要なものを捨てることができました。そして、なにより、自然に生かされていることに気付き、感謝の心が生まれ、感謝の心から生み出す言葉や歌は、希望と笑顔を生み出しました。

C生きることは、生かされていること。自然や人に生かされていることに感謝することから考え直せば、全ての問題は必ず解決すると確信しています。

 私達はそのような、くもりのない眼をもって歩き、自然への感謝の気持ちを基に未来への希望を伝え、次世代の持続可能な社会を作る価値観を示すために歩きたいのです。

 

 「7世代先の子供達のことを考えて、今を生きよ!」というインディアンの有名な教えがあります。現代の刹那的な物質至上主義社会を抜け出し、七世代先の未来への希望と七世代前のご先祖様達の営みに感謝し「命の繋がりの中で歩き、生きたいと願い」今回のウォークを「セブン ジェネレーションズ ウォーク」と名付けました。

この「セブン ジェネレーションズ ウォーク」が未来の希望を作ることを願っています。

 

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